おしゃぶりは使っていいの?
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おしゃぶりを推奨する声も多い
日本では、どちらかというとおしゃぶりの使用に消極的なようです。「癖になってやめられない」「歯並びが悪くなる」「言葉の発達に影響がある」などという話が聞かれるからでしょうか。さらに中耳炎や衛生面を心配する声も。けれども使用方法と時期を選べば、大きなデメリットもなく、寝かしつけに活用できるグッズなのです。寝かしつけ文献のいくつかでも、おしゃぶりが多くの赤ちゃんを落ち着かせ、眠りに誘う効果が挙げられています。
なお、アメリカの小児科学会では、乳幼児突然死症候群(SIDS)の発症率を減らすという理由で、むしろおしゃぶりをくわえさせて赤ちゃんを寝かすことが推奨されています。
おしゃぶりの使い方
赤ちゃんはもともと、ママのお腹の中にいる時から指しゃぶりをしていますが、指しゃぶりが癖になっていてやめられなくなるよりは、おしゃぶりの方がまだ良いと考える人もいます。また、夜中に必要以上の授乳を赤ちゃんが求める時は、おっぱいや哺乳瓶の代用にもなるでしょう。
ただし母乳の場合、おっぱいを上手に吸える前だと赤ちゃんが吸い方を混乱してしまう場合があるため、授乳に慣れてから使うことをすすめる意見もあります。また、癖にしないためには朝から晩までくわえさせておくのではなく、寝かしつけの前から赤ちゃんが眠りにつくまでの間、あるいは夜中にひんぱんに起きる時など、機会を限って使うようにした方が良いようです。最近では、赤ちゃんの月齢に合わせたおしゃぶりや、歯に影響が出にくい形状のおしゃぶりも工夫されていますよ。
おしゃぶりを使う使わないは柔軟な判断で
おしゃぶりの使用期間には色々な説がありますが、長く使い続けた時の影響を考えて、早ければ赤ちゃんのねんねの習慣ができ次第、おしゃぶりから離れ始めるのが良いようです。少なくても1歳過ぎには常に使うのをやめ、2歳半までには完全に卒業できるのが望ましいですね。
逆に、「大人しくしてくれるから」と、赤ちゃん期をすぎてもおしゃぶりに頼り続けるのは避けて、なかなか寝ない時や不安な時のみに使いたいものです。おしゃぶり離れのためには、夜間授乳を減らすためのヒントを応用することもできます。
おしゃぶりを使う前や使い始めてからは、いつやめられるか心配になる時もあるでしょうが、授乳と同様に、いずれは自然に必要としなくなる赤ちゃんがほとんどのようです。おしゃぶりを実際にいつ、どのように使うかは、赤ちゃんの気質や好みに合わせてママ・パパが柔軟に判断しましょう。