抱っこ&トントンのヒント 一方で、赤ちゃんは子宮の中の姿勢に近いC字抱っこで落ち着くとも言われます。また、寝かしつけ時のトントンは一定のテンポで優しくたたきましょう。

抱っこ&トントンのヒント

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抱っこのしかた

首のすわっていない赤ちゃんの抱っこと言えば、両足の間に大人の腕を入れて横抱きするべきで、縦にするべきではないと思っていませんか? 実はここ数年、日本人に多い股関節脱臼を防ぐという見方から、首がすわる前の赤ちゃんを抱く時は、両脚をM字型に曲げて、大人の胸にしがみつくように正面抱きをすることが推奨されています。これは「コアラ抱っこ」「基本抱き」と言われています。特にスリングについては、以前は新生児から横抱きOKとなっていましたが、足が伸びたり開脚できなかったりなどの理由で、現在はコアラ抱っこがすすめられています。

コアラ抱っこは密着感があり、ママやパパの心音や声が直接感じられるので、安心する赤ちゃんも多いはず。もちろん縦方向に抱く時は、頭がグラグラしないように支えることも大切です。

抱っこの概念と困った時には

一方で、また別の見方を挙げると、赤ちゃんが落ち着く抱っこの姿勢は、おくるみと同じくママのお腹の中の状態に近づけることだという考えもあります。横抱きを前提とした場合ですが、赤ちゃんが両ひざを曲げた上で、背中からおしりにかけてC字状のカーブができるように丸く抱くと、子宮の中の姿勢に近くなるのです。赤ちゃんが泣きやまなくて困ったら、一時的に試してみてはいかがでしょうか。

育児をめぐっては、一昔前の常識が全く通じなくなるというケースもよく起こること。抱っこのしかたもその一つですね。「この抱き方でいいのかな?」と迷った時には赤ちゃんのチェックを兼ねて医師や看護師に相談しましょう。

トントンのポイント

寝かしつけの時に、「トントン」をすることも定番となっています。赤ちゃんを抱っこしている時や布団に寝かせている時、ママやパパの手のひらで、赤ちゃんの腰から背中・胸にかけて優しくたたきます。速さは、ママの心拍数と同じくらい(1分間に約60秒)から始めて、赤ちゃんの好きなテンポでトントンしましょう。アナログ時計やメトロノームの刻む音に合わせれば、テンポを一定に保てます。赤ちゃんに眠る気配が出てきたら、だんだん軽く、ゆっくりしたトントンにしましょう。

トントンは、眠りかけた赤ちゃんを布団に降ろす時や、途中で目覚めかけた赤ちゃんをまた眠らせたい時にも役立ちます。音を流したり、ゆらゆらしたりといった寝かしつけと組み合わせれば、さらに効果が期待できます。

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