いつの時代も、ねんねへの試行錯誤
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夜泣きはいつの時代にもあったから
これまで紹介した寝かしつけ情報の他に、育児の先輩達が行ってきた対策をいくつか紹介します。今も昔も赤ちゃんのねんねにトラブルはつきものですが、時代を超えて皆が試行錯誤を繰り返してきたのです。
日本の過去の寝かしつけはおんぶが圧倒的でした。母親が赤ちゃんをおぶって家事や仕事をしたり、他の子が赤ちゃんの子守りをしたり。昔ながらの胸でバッテンになるおんぶひもは、見た目を気にするママもいますが、軽さと密着感のため家の中では今でも活躍しています。
東北地方では過去に、いづめ・いじこなどと呼ばれる、布をつめた桶やかごに赤ちゃんを入れていました。膝を曲げた胎児のような姿勢で、ゆりかごのように使ったそうです。新しいグッズだと、授乳クッションをねんねの補助に使う工夫がそれに似ています。クッションのくぼみに赤ちゃんのお尻がはまるように寝かせ、開いた側にたたんだタオルをしいて足を高くすると、背中が丸まって落ち着く効果があるとか。
医学的な夜泣きやかんしゃくには漢方の処方も
かつて、赤ちゃんの夜泣きやかんしゃくは「かんの虫」が起こしていると考えられていました。地域によっては、寺社での祈祷やおまじないのような虫封じの風習が残っています。
最近は東洋医学の観点も見直されてきました。小児鍼(はり)は関西の鍼灸院を中心に昔から盛んで、鍼といっても痛くないやり方で軽く触れる治療。家にあるスプーン・歯ブラシ・ドライヤーで、赤ちゃんの背中を刺激する方法を教えてもらえることもあります。また、一部の病院や薬局では、医学的な意味での夜泣き・かんしゃくに応じた漢方薬が何種類か処方されています。
赤ちゃんが体を動かすサイクルを取り入れる
赤ちゃんの体へのアプローチとしては、スキンシップと寝つきの改善などを図った、ベビーマッサージの講習会も各地で開かれています。他にもベビーヨガ・体操・スイミングと、0歳のうちから参加できる様々な習い事が増加中。これらは赤ちゃんにとって良い運動になるだけでなく、ママ達のリラックスとリフレッシュも期待できそうですよ。
気持ちの切り替えで視界が開ける事も
ママ・パパの方がこれまでと違う視点に立ってみたら、意外なことに赤ちゃんの問題が改善に向かったという声もあります。悩みぬいた末、「自分たちがイライラすると、赤ちゃんに伝わるので開き直った」「寝ない赤ちゃんにずっとつき合う覚悟を決めたら、かえって寝てくれた」と話すママ達も少なくありません。虫封じの考えと通じるかもしれませんが、大人が気持ちを切り替えることも一つの対策と言えそうですね。